犬,首輪

 

犬,首輪今や、おしゃれなワンちゃんやネコちゃんなどにはとっても幸せな時代です。さまざまなショップで、色とりどりの首輪やリード、ハーネスが扱われ、素材もデザインも選択に迷うほど。パートナーのためなら、ご自身のため以上の熱意を持って探すオーナーさんにとっては、実に悩ましい昨今ですネ。 U^ェ^U

ナイロン/アクリルテープの手軽さや安価性、チェーンの堅牢性など、それぞれの素材にはそれぞれのメリットがあります。それでは、革の特徴は?メリットは? ご来店いただいた貴方様にこそ知っていただきたい、ナチュラル&ノーブルな素材「革」の魅力について取り上げてみました。

革は 呼吸 する


犬,首輪防寒用のジャンパーやフードなど、たしかに冷たい空気は遮断してくれるんだけれど発汗性まで悪くて…。こんな思い、したことがありませんか? 表示を見ると合成素材のものが殆どであることに気づかれるはずです。現在は研究も進み、合成のものでありながら湿気を外に上手に排出し、同時に保温性にも優れた製品があります。それでは、さまざまな素材が開発される中で、なぜいまだに「革」は高い人気と信頼を得ているのでしょうか?

あたりまえのことですが、革とは動物の皮膚のことであり、私たちの体を覆う肌と同じものです。気温や湿度の変化によって適切な対応をとる、そんな優れた自然の機能性は革製品に加工された後でも保たれます。合成皮革などは発色も美しく加工もしやすいので、作り手にとっても買われる側にとっても大変魅力的なのですが、残念ながら発汗性に乏しく、首輪やハーネスなどを着けた散歩で体温が上昇しても、熱を逃す機能は果たしてくれません。湿疹のもとにもなりがちなのです。
犬,首輪
一方革は、吸収した熱や水分を外に出そうとする機能を持っていますので、装着している時間が長くても負担は軽くて済みます(もちろん不要時ははずしてあげるのがベストですね)。また、四季折々の気温や気候条件に、自然になじんでいくのも特徴のひとつ。もちろん目に見える変化ではありませんが、生き物の体をまもった器官としての機能は、製品となってからも保たれています。

生きているパートナーを守る、生きている素材「革」。耳をすませば、なんだかその息吹が聞こえてきそうですね。

革は なじむ


犬,首輪革は高級感もあるし、丈夫そうな印象もあるけれど、どうも堅そうな感じがしてしまって…。そうおっしゃる方、意外と多いんです。

確かに皮(生皮)から革(製品としての革)へと製造していく段階で、なめしを繰り返したり艶を出す目的でアイロンをかけたりといった工程を経るので、柔らかさを特に要求しない限りは、革とはある程度の堅さを持つものなのです。

そういえば、思い出しませんか? 小学校に入学するその日、背負ったランドセルの重いこと、そして肩を通じて伝わってくる、適度に張りつめた革の緊張感…。楽しみにしていた初登校も、急に少しだけおっかなびっくりになってしまって。

けれどもすぐにそのピンと張った革の触感は、小さな肩のラインになじんでいったことも、同時に思い出されたはずです。手に取り身に着けるといった日々の繰り返しによって、革は自然に柔らかさを帯び始め、ほどなく持ち主の体にしっとりと落ち着いていきます。使い始めから体にフィットするような素材もとても素晴らしいものですが、なじんだ革ほど着けた時の一体感を味わえる素材はありません。大きくなった体からランドセルをはずす日が来た時、なんとも言えない寂しさを味わったのを思い出しませんか。

独特の高級感と威厳に満ち満ちながらも、持ち主を優しく包む「革」。なじみ始めたその時から、すでにパートナーの体の一部となっているのです。

革は 育つ

犬,首輪散歩の途中で急に雨が降ってきてしまった。目を離した隙に、汚れた場所に体をこすりつけてしまった。パートナーとの日々にハプニングはつきものです。だからでしょうか、「革は扱いが難しくて」「いいものを買ってもすぐにだめにしてしまいそうで」という声をしばしば耳にします。

けれども、革 = 扱いが困難 という憶測は決して正しいものではありません。ちょっとしたコツを知っていれば、革は買った時よりもさらに魅力を増していくものです。

◆水に濡れとき

乾いた柔らかい布でたたくようにして水分をふき取り、陰干ししてください。
水分が蒸発した後、水ぶくれのように多少ふくらみが残るケースもあります。これは低温のアイロンの下にハンカチなどをあてがって滑らせることにより、ふくらみを解消させる方法もあります。けれども使い続けることによってふくらみが消えていくケースが殆どですので、あせらずにその時を待ちましょう。

◆普段のお手入れ
お手入れと言っても神経質になる必要は全くありません。ご自身のバッグなどに対して時折行っているケアと変わらないもの、あるいはもっと簡単なものです。

【普段は日陰におく】
革は日光の影響を受けやすい素材です。強い日差しのもとに長時間置かれることを好みません。染料により色が濃くなってしまったりあるいは薄くなってしまったり、また、光の熱を受けて本来革が持っている水分が蒸発してしまい、ひび割れてくることもあります。できるだけ風通しの良い日陰に置いておきましょう。

【保護膜を作ってあげる】犬,首輪
女性の方ならだれもが毎日していることですが、乾燥を防ぐために乳液やクリームをお肌に塗りますね。革も同じような手入れをしてあげると、とても喜びます。しかも安価で簡単。ハンドクリームなどを乾いた柔らかい布に少量取り、優しく刷り込んでいきます。これをたまにしてあげるだけで、突然の雨や泥はね・汚れの付着に対してとても強くなるのです。また、革本来の水分が保たれますので、永い愛用に耐えられるようにもなっていきます。高い革用クリームを買ったり、時間をかけてふいたりといった手間は全くいりません。
※クリームを刷り込む時には、必ず目立たない箇所に試し塗りをし、乾いた後も変色・退色がないことを確かめてからなさってください。また、大量にクリームをつけると変色しますので、ご注意ください。


手をかけることによって育っていく素材「革」。なんだかパートナーの成長と、少し似ていますね。 U^ェ^U
 

 

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